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SWEET SWEET HOME

SWEET SWEET HOME

1994 -初恋愛-

私が本当に好きになって、

きちんと男の人と付き合ったのは高校を卒業した後のこと。

でもこの恋は、私の心変わりが原因で終わったのです。




大学1年生の秋、一つ上だったSくん。

出会いは学校祭スタッフの顔合わせのときだった。

打ち合わせが毎日放課後行われ、だんだん皆仲良くなり、

頃には私もSくんもそのお互いいいなって思っていた。



学祭前日。

「実行委員長」のアパートで皆で前夜パーティーをした。

飲んで途中で眠くなった私は、

向かいのSくんのアパートで寝かせてもらうことにした。



Sくんは私にベッドを貸すと、パーティーへ戻っていった。


しばらくたった頃、物音に目が覚めた。

Sくんが帰ってきて、暗闇の中私の隣にいた。

お酒も入っていたためかSくんは私にそっとキスしてきた。

私も気になっていたSくん。

だからこそ口から 「遊びなんでしょ?」

というかわいくない言葉が。

本気で怒り否定する彼に安心した。

そして私たちは付き合い始めた。



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余談ですが、この日ついでにHもしちゃいまして(^m^ )。
しかも何をかくそう、ワタクシ、これが初でした。
初の時はこのくらいイタイとかなんとか情報だけはあったので
そんなにイタイものかとホントはびくついていたのですが
その当時の私にはこの歳でまだバージンてことが恥ずかしく、
「その行為」の前に彼に言えたことは
「やさしくしてね。やさしくよ、ね、やさしく」だけでした。。。
次の日、痛かったデス。
一日中ヒリヒリしてました。
数ヵ月後、バージンだったことを伝えると、喜んでくれてましたが。
・・・フクザツです。

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彼は本当にやさしく、いつも私を気にかけてくれ、

決して寂しい思いはさせませんでした。


彼は1年早く私より卒業し、春には就職で地元へ帰っていきました。

遠距離というほどの距離ではないけど、

ビンボー学生と新社会人には十分な遠距離恋愛でした。


そして私も就職が内定し、卒業と共に地元へ帰りました。

私たちは同じ地元だったんです。




suminyも社会人になり、仕事にも慣れ、

私とSくんの付き合いも4年目になりました。

穏やかな「幸せ」でした。



でも、私にとってこれは初めての恋愛、そして彼氏だった。

私は次第に、他の男の人への興味を持ち始めたんです。




仕事の帰り彼は毎日私の家により、ご飯を食べ、

0時近くになると自分の家に帰る(お互い実家住まい)

という生活が数ヶ月続いた。


その頃入社2年目だった私は、その頃入社当時から気になる人が社内にいた。


でも彼は社内の女性社員の憧れでもあり、

男性社員からも仕事面や人間面で憧れられる存在。

もちろん私もそんな中の一人で、彼のことはただの「憧れ」だった。


残業で帰りがたまたま同じくらいの時間になったとき

彼を飲みに誘ったことがある。



数日後、同じような状況になったとき、

今度は彼から誘ってきて飲みに行った。


話はお互いの日常の話が主だった。

彼女と数週間前別れて、今はフリーだと言った。

彼のプライベートな話が聞けて、

彼のことをたくさん知れた気がして

嬉しくて楽しかった。



その日の夜帰り道の途中、彼は私を送り届けて

最後に急にキスをしてきた。



もうおわかりでしょう。

会社の憧れの的である彼。

私も彼に憧れていた。その彼からキスをしてきた。

私の気持ちは一気に彼にガクンと傾きました。



それからというもの毎日会っているSくんには上の空・・・。

Sくんが帰った後、憧れの人と連絡とって会ったこともあった。

会いたくて会いたくて、

一緒にいられるなら寝る間も惜しんで

朝方まで会っていた。



ある日、Sくんがいるときにポケベル(当時はそれが主流だった)が鳴った。

私はちらっと見て、すぐに返事を返さず放っておいた。

それは憧れの人からの連絡だった。


Sくんの様子が変わったのがわかった。

Sくんが、私の様子がおかしいと確信したということもわかった。


それからしばらくたって、テレビを見ていたSくんが私に言った。

「最近冷たいと思うんですけどー。」

半分冗談めいて。精一杯の気遣いで笑いながら。


純粋に恋愛がしたかった私は、突発的に言った。

「ねぇ、友達に戻らない?」

彼は心臓が凍りついた顔をして言った。

「そっか。じゃぁ俺こんなところにもういられないな」


彼は取るもの取って足早に部屋を出て行った。

「え?え?」

あまりの展開の早い彼の行動に

どうしていいかわからず、何も言えず

彼をそのまま行かせた私。

きちんと話しをしないまま私たちは別れることになった。



私はその頃心のどこかで、恋愛には別れがつきものだと思っていた。

私ってヒドイ人間だ。わがままで自分勝手。相手の気持ちは二の次。


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それから私たちが復活することはなかった。

私たちは今でも連絡を取っている。

とはいっても、彼は私の車の営業担当として。

Sくんと別れてから、Sくんが結婚を決めた2003年まで

相変わらずSくんはこんな仕打ちをした私にとても優しく

いつも気にかけてくれた。

それもあってここ数年の間、私はSくんとの付き合いを、

もう一度復活させたくなったことが何度もある。

でもそのたびに、また彼の優しさに甘えて

同じことを繰り返してしまうんじゃないかと思い、

自分から2回も別れを切り出しておいて、

もう彼の信用はないだろうと思い、

Sくんへの自分の気持ちに自信が持てなかった。

こんなに私よりも大人で寛大で優しい心の持ち主のSくんだから、

いろんな意味で私にとって本当に大切な人。

またSくんを傷つけるかもしれないと自分で少しでも感じるのなら、

話を持ち出すのはやめよう と、Sくんから結婚の話を聞くまで

結局言い出さなかった。

もしSくんから復活を切り出されていたら、

今頃私たちは結婚していたかもわからない。


幼い恋愛は、同時に私に他の男の人への好奇心を持たせた。

まだ若くて「結婚」を全く考えていなかった当時の私は

好奇心と恋愛小説のような恋に少なからず憧れていた。

恋愛でいろんな経験がしたい。

自分が経験して感じたことを信じて、自分で恋愛や結婚を決めたい。

だからきっと、若かりし頃の私は冒険や違う世界も求めたんだろう。


今、いくつかの恋愛を経験してわかったことは、

Sくんは最高の旦那様になったに違いないということ。

ただ今はもうこうなってしまい、

Sくんはパートナーを見つけ将来に向かって歩き出している。

たくさんの優しさをくれた彼に、

私も近いうち幸せな報告ができたらと思う。


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そして私は、めちゃめちゃ傷ついたSくんの気持ちなどつゆ知らずに

その憧れの人、Aさんとの短い恋愛にはまっていく。

これが二度目の恋愛。



1996へつづく



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